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築窯1753年、約260年の歴史を誇る有田焼の名窯「源右衛門窯」。
その代表的な柄である「梅小紋」を、まるで虫眼鏡を覗き込んだように拡大させたり、
ハサミで切り抜いて貼付ける、並べる、ひっくり返す、重ねる、、、といった、あたかも子供が
無邪気に紙で遊ぶような手つきで再編集した。
こうすることで、源右衛門の特徴である「白と藍」の染付けや「濃みムラ」などを活かしつつ、多様な
バリエーション展開ができ、統一感を崩さずに「柄違い」で食卓に並べる、という楽しみが生まれた。
染付けは輪郭を描いてから中を塗りつぶす、という従来の手法ではなく、「墨はじき」と呼ばれる墨による
マスキング手法を初めて採用したことで、かつてないほど細かい描画表現でありながら
手頃な販売価格が可能となった。 このように、長い歴史と伝統を継承しながらも、
常に進化し続ける源右衛門の姿勢が投影された作品となった。