tsumiki証券
丸井グループが設立した証券会社のブランディングプロジェクト。
この証券会社は、富裕層ではなく、若者をはじめとした幅広い層を対象に、少額を無理のないペースで
積み立ていく投資信託のみを扱うのが特徴。オンラインで入会手続きができたり、国内初となる
クレジットカードを使った投資、マルイの店舗で開催されるセミナーなど、金融知識が少ない投資初心者でも
手軽に取り組めることが魅力である。これに加えて、「お金」や「投資」といったことに対する
本質的な不安を軽減させることを考えた結果、それらが「目に見えない」ことが大きな原因であると仮定し、
資産を形成することを「プロダクト」化し、手に取れる形にすることに。
プロダクトは、自分のことを守ってくれる「オマモリ」のような形状にし、普段から身につけたり生活空間に
置いておくことで、自分の将来が守られている感覚が自然と得られることを目指した。
また、このオマモリはマルイの店頭に陳列されることで、資産運用に関心が薄い人々にも興味を持ってもらう
キッカケとなったり、「買いものをしているような感覚で資産形成を身近に感じられる」という
「丸井らしい」タッチポイントとなるように工夫した。
オマモリの内側に印刷されたQRコードを読み込むことで申し込み手続きがはじめられ、
投資開始後はこのQRコードを使っていつでも手軽に積み立て状況が確認できるため、
その存在を常に感じていられるようになる。さらに、オマモリをギフトとして大切な人に贈ることも可能に。
例えばお婆ちゃんが孫の将来のために積み立ててあげている、そんな「気持ち」を孫に伝えるなど、
感情伝達のツールにもなる。
このように、シンプルでわかりやすいサービスと、毎月コツコツと時間をかけて資産形成をしていく様子、
そして、お金だけでなく「気持ち」も積み立てていく感覚から、「tsumiki (=積+気)」と名付けた。