surface
「Louis Vuitton」初となる家具コレクションのためにデザインされた照明器具。
1854年に設立されて以来「旅」をテーマにしていることから、
LEDと充電池を使用した携帯が可能なものにしたいと考えた。
持ち運び時は巻かれた状態の革を、使う時は広げてLED光源にマグネットで固定する。
これによって一枚の革が、全体を支える構造としての役割と、光を拡散させるシェードとしての
役割を兼ね備えることができた。これは、工房内に整然と並ぶ「巻かれた一枚の革」が、
職人の手によってさまざまな製品へと変化する「原点」であることからインスピレーションを
得たものであった。革には穴あけ加工が施されることで、光が灯るとグラデーション状に
ダミエ柄が浮かび上がるようになり、2色のカラーバリエーションが用意された。
革は動物の表面であり、同時にそれが光の表面でもあることから「surface(表面)」と名付けられた。