roll-up ecobag
プラスチックゴミの削減に積極的に取り組むコンビニ大手「ローソン」のためにデザインした
スティック型のエコバッグ。わざわざ行くというよりも何かのついでに立ち寄り、
一度にまとめて大量購入するよりも少量をマメに購入するといったコンビニ特有の購買行動から、
別のバッグに入れておくか、ポケットに入れて持ち歩くシーンを想定し、
できるだけコンパクトで手軽に出し入れできるバックが求められた。
そこで、まずはスティック状の「ケース」を考案。
ケースの中には布製のバッグが収納されており、リングに指をかけて引っ張ることで一気にバッグを引き出せる。
このとき、ケースはバッグの「グリップ」としての役割を持ち、通常の布製の持ち手よりも指に食い込まず、
荷物の重さが感じにくくなる。バッグの底面はコンビニ弁当が平置きできるサイズにし、
また、大型のペットボトルなども簡単に出し入れがしやすいよう、バッグ側面の間口は広めに設計した。
使用後はケース側面のダイヤルを回すことで、ケースの中にバッグを簡単に巻き取ることができる。
その際、バッグ内部の空気が膨らんで邪魔しないよう、空気を逃す排気口を設けたり、
巻き取る過程でねじれたり、絡んだりしないようなバッグの形状が繰り返し検討された。
その結果、広げる手間や畳む動作が不要となり、立った状態や歩きながらでも素早く取り出しや
収納ができるようなバッグが生まれた。
バッグが汚れたらケースを取り外して洗濯が可能で、破損したパーツも取り替えられるようにすることで、
少しでも長く使ってもらうことを考えた。