Proteca branding
10周年を迎えたスーツケースブランド「プロテカ」の全面リニューアル計画。
ロゴをはじめ、各種店頭資材やカタログ、ウェブなどのグラフィックツール一式、全ての既存商品のブラッシュアップ、新商品の開発、店舗設計、そしてテレビCMなどの広告物を全てデザイン監修したプロジェクト。
「Made in Japan」ならではの徹底した品質管理が生み出す信頼感を全面に押し出しつつ、かゆい所に手が届く個性豊かな製品特徴を「量 -capacity」「軽 -light」「剛 -strong」、、といった具合に「1単語」で表現することでユーザーが購入する際のわかりやすさに配慮した。
ブランドロゴは、まるで一筆書きのように「p」を象った単純な形態によって
1.Protecaの「p」
2.内容物を両腕で抱くように優しく保護する
3.人と場所、人と人を結びつける
4.スーツケースが滑らかに移動する
5.商品寿命を終えたら土に還る(商品回収などのエコ活動)
といった複数のイメージを内包させた。
商品においてはスーツケースの騒音を軽減する「静音キャスター」と強度を確保する「リブ構造」を全商品に標準装備とし、また、常に左下の車輪にアルミ製の「p」ロゴのエンブレムを入れたり、インテリアやジッパーを全商品揃えるなど、機能と意匠の両面から統一を図った。カラーバリーエーションを見直す作業は、プロテカを運営するエース社が1960年にスーツケースを製造販売しはじめた頃の商品の色味を取り入れることでブランドの「原点回帰」を意識した。
さらにスーツケースだけでなく、ケース用のカバーやベルトなどのアクセサリー類、中に入れて使うポーチやバッグ類、旅に配慮した肌着類が用意された「AND PROTECA」という新たなサブ・ブランドも併せてデザイン監修した。