L-door key

通常のドア用のカギは、鍵穴に挿し込む「ブレード部」と回転させるために手で持つ「頭部」からなり、
パッと見ただけでは表と裏がわかりづらいシンメトリーに近い形状をしている。
この「頭部」をL字型にすることで、まるで六角レンチのように、
テコの原理によって少ない力で回せるようになった。

さらに、このアシンメトリーな形によって、目で見なくてもカギの天地や表裏がすぐわかるようになったため、
ポケットの中や暗い場所、視力の弱い人でも、指先だけで形が確認できる。
通常のカギに要素を足したのではなく、あくまで中心軸からカギの頭部をずらしただけの造形操作なので、
横幅も通常のカギと変わらず、場所をとることもない。
また、素材には、耐久性があり、抗菌・抗ウイルス素材として知られる真鍮を採用した。

Collaborator:
Shinichiro Umehana
Zhao Jie
Photographer:
Akihiro Yoshida
2021.02