KAKAO FRIENDS HOMEKIT

加湿器、ルームライト、アラームクロック、空気清浄機、ネットワークカメラに加え、体重計と体温計といった
ヘルスケア家電も取り揃えた全7アイテムのIoT家電コレクション。

韓国最大のメッセンジャーアプリ「Kakao Talk」には、「Kakao Friends」と呼ばれる
オリジナルキャラクターが存在し、 様々なグッズが販売されている。
この、デジタルとアナログで成り立っているふたつの異なるコンテンツの橋渡しとなり、
相乗効果をもたらしてくれるコレクションが求められた。そのためには、手元の端末を使って遠隔操作をしたり
データを管理するといったスマート家電としての機能性と、「Kakao Friends」の世界が持つかわいらしさや
親しみやすさを融合させる必要があった。

そこで、スマートフォンの「OS」という統一されたプラットフォームがあるからこそ、多種多様な役割を持った
「アプリ」が存在できることに着目し、家電製品もまた、異なる機能に対してそれぞれ全く異なる形状を
与えるのではなく、統一されたプラットフォームを用意したいと考えた。
その結果、7種類のプロダクトはいずれもシンプルでアナログな「白い器」をベースにしつつ、
各役割を想起させるシリコン製の「アイコン」が加えられたデザインとなった。

加湿器には「湯気」、体重計には軽さへの期待を感じさせる「雲」、ルームライトは「光の筋」、
アラームクロックは鳴いて知らせてくれる「小鳥」、空気清浄機には風によってわずかになびく「花」、
体温計は熱で「汗」をかいたような表現にし、ネットワークカメラは水中から覗いている「潜望鏡」に。
これらのアイコンを象徴する色は「Kakao Friends」のキャラクターに使われている色味を意識した
ものであると同時に、家電に紐づいたアプリ内のアイコンやインタフェースなどにも同じ色を用いることで、
ハードとソフトの連動感が生まれる。また、磁石で固定が可能なキャラクターフィギュアを家電と
組み合わせることで、それぞれのプロダクトが持つストーリーの中の「住人」のように見えることを目指した。

Client:
Kakao Corporation
Collaborator:
Shigeya Miyata
Richard Bone
Photographer:
Akihiro Yoshida
2019.09