HALSUIT
スーツ量販店「はるやま」のコンセプトショップ。
豊富な商品量が特徴の同店であるが、逆に商品が多過ぎることで着用イメージやコーディネーションを
お客様自身がしにくいことと、一緒に訪れた家族が退屈するために落ち着いて商品が選べないことが
既存店舗の課題であった。そのため、これまでは壁面沿いに追いやられていたフィッティングルームを、
お店の中央に配置することにした。フィッティングルームの外周部の前面はショーケースにして
コーディネートの参考になるようにし、背面は同伴者がくつろげるように雑誌やテレビなどが
置かれたカウンター席に。その周辺にはマッチングしやすい小物やアクセサリー類を配置することで、
ここを「拠点」にして、ゆっくりとイメージを膨らましながら買い物を楽しむことを考えた。
また、スーツが着用されるシーンが主に「オフィス」であることから、照明には「デスクランプ」を使い、
壁面は「オフィス用収納」をイメージした棚にして、これまでのポスターの代わりに「液晶モニター」を
並べることにした。ワイシャツのコーナーは「サーバー室」のように整然と商品が並ぶ空間にし、
会計は「受付」で行い、「ラウンジ」や「会議室」のような場所も用意した。
これらにより、自分らしいワークスタイルを楽しむ、というはるやまの商品コンセプトを
体現できる空間が生まれた。また、外観は二色のルーバーで仕上げることで、目の前を走る道路の
進行方向によってお店の印象が変化するようにした。