cs008

陶土や釉薬中の鉄分などによって発色の違う薩摩焼・黒薩摩の独特の黒さを生かし、
透明感のある釉薬で仕上げた器。グレープフルーツやオレンジなどの柑橘類をモチーフとし、
内側のみ釉薬を使用することで、内側は果汁が溢れるようなみずみずしい艶のある質感に、
外側は自然でマットな質感にした。また、柑橘系果物を半分に割ったときの断面形状を
イメージした凹凸を器の内側に施したことによって、釉薬が変化に富んだ表情を見せるようになった。

Places:
ミラノ国際博覧会日本館ギャラリースペース
Client:
薩摩焼 for 御茶碗屋 つきの虫
Collaborator:
Yuki Funakoshi
Photographer:
Hiroshi Iwasaki
2015.05