Camper New York
「空中を自由に歩き回るクツ」をテーマに、大阪、パリ、サンフランシスコ、モスクワなどで
展開された第一弾の小型店舗用コンセプトに引き続き、新たに第二弾として開発された大型店舗用コンセプト。
既存の天井が高い大型店舗では、店内上部に商品を陳列しにくいことから、上部はイメージビジュアルを
掲示するなどして対応してきたものの、それによって商品とビジュアルとが明確に分離されてしまい、
カンペールの店舗の特徴のひとつである「商品によるボリューム感」が出せず、
結果的に天井高を十分に活用できないという課題があった。
そこで、このショップでは、カンペールの定番商品である「Pelotas」というクツを白い樹脂で成型し、
それを使って空間を覆うことで、まるで「倉庫」のような整然とした雰囲気とボリューム感を
空間に与えることにした。これらのクツは窓から入る外光に呼応するように陰影を壁面に生み出し、
立体的なテクスチャーを空間にもたらす。このように「商品としてのクツ」と
「内装材としてのクツ」という、二つの異なる機能を持ったクツが同居する店舗となった。