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通常、テーブルの機能的な価値は天板の「上」にあり、
天板の「下」はそれを支える構造という脇役的な存在だった。

そこで、日本に古くからある「行燈(あんどん)」に注目。
床に座り、床に寝るという、床を中心とした生活形態から生まれた「床置き型」の照明であり、
床とその周囲を照らすことを目的にしている。

ここからヒントを得て、テーブルの脚の構造体を利用し、テーブルの下の空間自体を照明にした。
これにより、通常は影となってどんよりとしている天板の下の空間が明るくなり
さらに周辺の足元も柔らかく照らしてくれるようになった。

天板は円形と四角形から選ぶことができ、
さらに、骨組みだけを残して照明機能の無いバリエーションをいくつかのサイズで用意することにより、
複数台を組み合わせたレイアウトも可能となった。

Client:
De Padova
Collaborator:
Moreno Vannini
Richard Bone
Jisu Yun
Photographer:
Alberto Strada
2022.06