展覧会「NENDO SEES KYOTO」
京都の伝統工芸の職人や工房とコラボレーションした7点の作品を、
二条城・二の丸御殿台所および御清所にて展示。
また、清水寺の経堂と西門からインスピレーションを得たインスタレーションも同時に開催。
何百年以上も脈々と受け継がれてきた技術や場所に対して、
外からの新たな「視点」をもたらすことで、従来とは異なる表現や京都の魅力を引き出したいとの思いから、
展覧会名を「NENDO SEES KYOTO」とした。
異なる技術同士を融合する。
目に見えない価値を可視化する。
五感を通じて時の流れを体感させる。
そして、ものづくりのプロセスに変化を加える。
ものづくりが刻んできた大きな流れに乗るのでも逆らうのでもなく、
ちょっとしたきっかけを与えることによって、細い支流を枝分かれさせる。
そのささやかな流れが、これまで伝統工芸との接点が少なく、関心の薄かった人々の目にとまることを目指した。
そして、この支流がいつの日かまた本流に合流することで、
微力ながら京都のものづくりの発展に寄与できることを願った。