Lexus -elastic diamond-

2008年ミラノサローネ期間中に、ペルマネンテ美術館で開催されたインスタレーション。
トヨタの最上位ブランドであるレクサスのデザイン理念である、2つの相反する要素を高次元で
融合させることを意味する「L-finesse」を体現するため、自然界で最も硬い物質であるダイヤモンドの
分子配列をモチーフに、「硬くて強い」と「軟らかくて弱い」という相反する既成概念を融合させた
「軟らかいけど強い」構造体をデザインした。

それは、物質感があるが透明で、複雑に見えるが単純な、どことなく自然な印象を与える人工物である。
その構造体で作られた椅子「diamond chair」と共に置かれた球状のオブジェ「diamond bubble」は、
人の動きを感知し、ゆっくりと呼吸するように膨張収縮を繰り返し、
また、もう一つの空間の柱状のオブジェ「diamond pillar」は、小刻みに震えたり伸縮することで、
人、モノ、空間全体が共鳴しているような体験ができるインスタレーションとなった。

Places:
ミラノ / ペルマネンテ美術館
Client:
LEXUS
Photographer:
Daici Ano
2008.04