symmetrick

カーキャリア・ブランド「Terzo」のブランドリニューアルに伴ってデザインされたルーフボックス。
従来のルーフボックスがいずれも車のフォルムを模すことで「車体との親和性」や「疾走感」を表現してきたのに対して、前後左右ともに対称形(=symmetry / シンメトリー)にすることで、Terzoブランドが思い描く「スローライフ」や「親しみやすさ」を体現しながらも車との一体感が生まれることを考えた。
また、荷重がかかる底面にはリブ(補強用の凸凹)が必要となったため、これをTerzoのロゴマークにちなんだドット状のものにすることで、見る角度によって車体の上面にロゴマークが写り込んで見えるという、さり気ない遊び心も表現できた。
さらに、前後方向が対称形のため、どちらを前にして取り付けても良く、それによって蓋が「右開き」にも「左開き」にもなるようになった。

Client:
Terzo
Photographer:
Hiroshi Iwasaki
2013.10