Bisazza Bagno

バスルームを構成するバラバラの要素が「一緒にお風呂に入っている」ように見えることで、より一体的な
印象のコレクションにしたいと考えた。そのために、異なる要素が「箱の中に収まっている」ディテールと、
複数を並べて使用したときに違和感のない「集合のしやすさ」の2点を強く意識してデザインを進めた。

蛇口は洗面器や浴槽の中にあり、コップや液体せっけんの容器などと一緒に水に浸かる。
このとき、トレーを洗面器の中に置くことで島のようになり、濡れたくないものも置けるようになる。
洗面台もまた、木製フレームの内側に洗面器が収まり、床から伸びる蛇口が貫通するように一緒に中に入る。
ミラーは水たまりのように部分的に欠けていることで、フレーム内に入っている印象が強調され、
箱の中に入っているような形をしたプランターはお互いに積み上げて使うことができる。

陶器製の器は歯ブラシスタンドや一輪挿し、また小さなコンテナとしても使えるため、同じものをたくさん
並べて使いやすいように配慮し、壁掛け時計は複数を横に並べることで連続していくような
視覚効果が生まれるようにした。

Client:
Bisazza
Photographer:
Bisazza
2012.04